【Windows 11に移れる?】TPM 2.0の確認方法と非対応PCの選択肢を徹底解説

📋 この記事でわかること

✅ TPM 2.0が有効かどうかをPC正常性チェック・tpm.msc・Windowsセキュリティの3つの方法で確認する手順

✅ 「TPMが見つからない」場合にBIOSで有効化する方法(Intel PTT / AMD fTPM)

✅ TPM 2.0非対応PCでとれる3つの選択肢(ESU延命・要件回避・買い替え)

✅ CPUやセキュアブートなどWindows 11の他の要件もまとめて確認する方法

「Windows 10のサポートが終わるけど、自分のパソコンはWindows 11に移行できるの?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。

Windows 11に移行するには、パソコンが「TPM 2.0(ティーピーエム バージョン2.0)」という機能に対応している必要があります。ただ、TPMという言葉を聞いてもピンとこない方がほとんどだと思います。

この記事では、TPM 2.0が自分のパソコンで有効かどうかを確認する3つの方法と、もし非対応だった場合にとれる選択肢をわかりやすく解説します。

まずはPC正常性チェックで一発確認しよう

もっとも手軽な方法は、Microsoftが無料で提供している「PC正常性チェック」アプリを使うことです。TPM 2.0だけでなく、CPU・メモリ・ディスク容量などWindows 11に必要な全項目をまとめてチェックしてくれます。

① 「スタート」ボタンをクリックし、検索バーに「PC正常性チェック」と入力する

② 「PC正常性チェック」アプリが表示されたらクリックして開く

③ 「今すぐチェック」ボタンをクリックする

数秒で結果が表示されます。「このPCはWindows 11の要件を満たしています」と表示されれば、TPM 2.0を含む全要件をクリアしています。そのままWindows 11にアップグレードできます。

「このPCはWindows 11の最小システム要件を満たしていません」と表示された場合は、画面内の「すべての結果を表示」をクリックすると、どの要件が不足しているか確認できます。TPMの項目が「×」になっていれば、次のセクションでさらに詳しく確認してみてください。

TPM 2.0の確認方法3つ

PC正常性チェックの結果をさらに詳しく確認したい場合や、TPMのバージョンをピンポイントで調べたい場合は、以下の3つの方法が使えます。

方法① tpm.msc で確認する(最も簡単)

「tpm.msc」はWindowsに標準搭載されているTPM管理ツールです。インストール不要で、数秒で確認できます。

① 「Windowsキー+R」を同時に押して「ファイル名を指定して実行」ボックスを開く

② 「tpm.msc」と入力し、Enterキーを押す

③ 「TPMの製造元情報」の「仕様バージョン」を確認する

仕様バージョンが「2.0」と表示されていれば問題ありません。「互換性のある TPM が見つかりません」と表示された場合は、TPMが無効になっているか、非対応のパソコンです。後述のBIOS設定を確認してみてください。

方法② Windowsセキュリティから確認する

① 「スタート」→「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「Windowsセキュリティ」を開く

② 「デバイス セキュリティ」をクリックする

③ 「セキュリティ プロセッサ」の下にある「セキュリティ プロセッサの詳細」をクリックする

④ 「仕様のバージョン」が「2.0」になっているか確認する

「セキュリティ プロセッサ」の項目自体が表示されない場合は、TPMが無効になっているか、非対応の可能性があります。

方法③ デバイスマネージャーから確認する

① 「スタート」を右クリックし、「デバイスマネージャー」を開く

② 「セキュリティ デバイス」の項目を展開する

③ 「Trusted Platform Module 2.0」と表示されていれば対応している

「セキュリティ デバイス」の項目自体がない場合や、「1.2」と表示される場合はTPM 2.0が無効または非対応です。

「TPMが見つからない」場合はBIOSで有効化できる

「互換性のある TPM が見つかりません」と表示されても、すぐにあきらめないでください。多くのパソコンはTPM 2.0のハードウェアを搭載していますが、BIOS(パソコンの基本設定画面)でオフになっているだけのケースが多いためです。

特にメーカー製パソコン(NEC・富士通・HP・Dell・Lenovoなど)では、2015年以降に発売されたモデルの多くがBIOS設定でTPM 2.0を有効化できます。

BIOSの起動方法

① 「スタート」→「設定」→「システム」→「回復」を開く

② 「PCの起動をカスタマイズする」の「今すぐ再起動」をクリックする

③ 再起動後の青い画面で「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「UEFIファームウェアの設定」→「再起動」をクリックする

BIOSが起動したら、TPMに関する設定項目を探します。メーカーや機種によって名称が異なります。

IntelのパソコンはPTTを有効にする

IntelのCPUを搭載したパソコンでは、TPM 2.0は「PTT(Intel Platform Trust Technology/インテル プラットフォーム トラスト テクノロジー)」という名前で管理されています。

BIOSのメニューで「Security」「Advanced」「Trusted Computing」などの項目を探し、「Intel PTT」または「Intel Platform Trust Technology」の設定を「Enabled」に変更してください。変更後は「Save & Exit」(保存して終了)を選んで再起動します。

AMDのパソコンはfTPMを有効にする

AMDのCPUを搭載したパソコンでは、「fTPM(firmware Trusted Platform Module/ファームウェアTPM)」という名前で管理されています。

BIOSのメニューで「Advanced」「Security」「AMD fTPM switch」などの項目を探し、「AMD CPU fTPM」を「Enabled」に変更してください。変更後は保存して再起動します。

再起動後、tpm.mscを再度開いて「仕様バージョン:2.0」と表示されれば有効化の成功です。

TPM 2.0を有効化できない場合の3つの選択肢

BIOSで有効化しても対応できないパソコンや、CPU自体がWindows 11の要件を満たしていない場合(Intel 第7世代以前・AMD Ryzen 1000シリーズ以前など)は、以下の3つの選択肢を検討してください。

選択肢① Windows 10のESUで延命する(2026年10月まで)

Microsoftは個人向けに「拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)」を提供しています。2025年10月のサポート終了後も、年額約3,000円でセキュリティパッチを受け取れます(最長2026年10月まで)。

買い替えをもう1〜2年先延ばしにしたい方に向いている選択肢です。ただし、セキュリティパッチのみの提供で機能追加はなく、サポートは限定的です。

選択肢② 要件を回避してWindows 11をインストールする(自己責任)

レジストリ変更やRufusなどのツールを使ってシステム要件チェックを回避し、対応外のパソコンにWindows 11をインストールする方法があります。技術的には可能ですが、Microsoftの正式サポート対象外です。

将来のWindows Updateが提供されなくなるリスクがあり、セキュリティ上の問題も生じる可能性があります。一般ユーザーにはあまりおすすめできない方法です。

選択肢③ 新しいパソコンに買い替える

長期的な安全性を考えると、Windows 11対応パソコンへの買い替えが最も確実な選択肢です。現在販売されているパソコンはほぼすべてTPM 2.0対応で、Windows 11がプリインストールされています。

📖 関連記事:【ESUが終わる!】Windows 10からの乗り換えPC選び方ガイド|予算5万・7万・10万円別おすすめポイント

Windows 11のその他のシステム要件も確認しよう

TPM 2.0以外にも、Windows 11には以下のシステム要件があります。PC正常性チェックで複数の項目に「×」が表示された場合は、合わせて確認してみてください。

CPU:Intelは第8世代(Core i3-8100など)以降、AMDはRyzen 2000シリーズ以降が対象です。第7世代のIntelやRyzen 1000シリーズは非対応となっています。

メモリ:4GB以上が必要です。快適に使うには8GB以上を推奨します。

ストレージ:64GB以上の空き容量が必要です。

セキュアブート:UEFIファームウェアでセキュアブートが有効になっている必要があります。BIOSの「Boot」または「Security」メニューで設定できます。

ディスプレイ:720p以上の解像度、9インチ以上の画面が必要です。

まとめ

Windows 11への移行に必要なTPM 2.0は、「tpm.msc」を使う方法が最も手軽に確認できます。

まず「PC正常性チェック」で全体的な要件を確認し、問題があれば「tpm.msc」でTPMのバージョンをピンポイントで調べてみてください。「TPMが見つからない」と表示される場合は、BIOSでIntelのPTTまたはAMDのfTPMを有効化することで解消できる可能性があります。

どうしてもTPM 2.0を有効化できない場合は、ESUによる延命・要件回避インストール(自己責任)・パソコン買い替えの3つが選択肢です。Windows 10のESUサポートが終わる2026年10月に向けて、早めに対策を検討することをおすすめします。

📖 関連記事:Windows 11 25H2へのアップグレード手順と失敗した場合の対処法

よくある質問

TPM 2.0とは何ですか?

TPM(Trusted Platform Module)はパソコンのセキュリティチップです。暗号化キーの管理やBitLockerなどのセキュリティ機能を支えています。Windows 11ではバージョン2.0以上が必須要件となっています。

「互換性のあるTPMが見つかりません」と表示されたらどうすればいいですか?

まずBIOS設定でTPMが有効になっているか確認してください。IntelのPCはPTT、AMDのPCはfTPMという設定名を探して「Enabled」にすることで解決できる場合があります。設定を変更しても改善しない場合は、CPUがWindows 11の要件を満たしていない可能性があります。

TPM 2.0に対応していないPCでもWindows 11を使えますか?

技術的にはレジストリ変更などで要件チェックを回避してインストールすることは可能ですが、Microsoftの正式サポート対象外です。将来のWindowsアップデートが提供されなくなるリスクがあるため、一般ユーザーにはおすすめしません。

Windows 10はいつまで使えますか?

Windows 10の無償サポートは2025年10月14日に終了しました。終了後も有料の拡張セキュリティ更新(ESU)を利用すれば2026年10月まで延長できます。長期的にはWindows 11対応PCへの移行を検討してください。

コメント