パソコンを起動したら、スタートメニューが開かない。タスクバーが突然消えている。設定アプリをクリックしても何も起きない…。
こんな症状が「Windowsアップデートの後」から急に出始めた場合、パソコンが壊れたわけではありません。Windows 11(24H2・25H2)の累積更新プログラムで発生している既知の不具合で、世界中のユーザーから同様の報告が届いています。
この記事では、症状の原因と、Ctrl+Alt+DeleteとPowerShellだけで試せる対処法を手順つきで解説します。
まず試してほしいこと(応急処置)
スタートメニューが使えない状態でも、Ctrl+Alt+Deleteキーを押すと青いメニューが表示されます。そこから「タスクマネージャー」を起動できます。
タスクマネージャーが開いたら、「プロセス」タブで「エクスプローラー」を探して右クリック→「再起動」を選んでみてください。これだけでスタートメニューやタスクバーが復活することがあります。
改善しない場合は、まずPCを再起動してみましょう。それでも直らないときは、以下の対処法を順番に試してみてください。
不具合の原因
この不具合は、Windows 11 24H2・25H2向けの累積更新プログラム(KB5062553など)を適用した後に発生します。
具体的には、スタートメニューやタスクバーの表示に必要な「XAMLパッケージ(ザムルパッケージ)」というシステムファイルが、アップデートの処理中に正しく登録されないことが原因です。パソコン本体の故障ではなく、ソフトウェアの一時的なバグなので、適切な手順で修復できます。
主な症状は以下のとおりです。
- スタートメニューが開かない・「重大なエラー」と表示される
- タスクバーが消えて壁紙だけの画面になる
- 「設定」アプリが起動しない・開こうとすると何も起きない
- エクスプローラー(フォルダ)を開こうとすると突然閉じる
- 検索バーに入力しても反応がない
対処法① エクスプローラーを再起動する
最も手軽な方法です。一時的なエラーの場合、これだけで直ることがあります。
- キーボードの Ctrl+Shift+Esc を同時に押して、タスクマネージャーを開く
- 「プロセス」タブで「エクスプローラー」を探す
- エクスプローラーを右クリック→「再起動」をクリック
- 画面が一瞬点滅した後、タスクバーやスタートメニューが復活すれば成功
※一覧に「エクスプローラー」が見つからない場合は、タスクマネージャー右上の「新しいタスクを実行する」をクリックし、explorer.exe と入力して「OK」を押してください。
対処法② PowerShellでXAMLパッケージを再登録する(公式推奨)
Microsoftが公式に案内している回避策です。スタートメニューが使えない状態でも、タスクマネージャーから実行できます。
- Ctrl+Shift+Esc でタスクマネージャーを開く
- 右上の「新しいタスクを実行する」をクリック
- 入力欄に
powershellと入力し、「このタスクに管理者特権を付与して作成します」にチェックを入れて「OK」をクリック - 青いPowerShell画面が開いたら、以下のコマンドをコピーして貼り付け(右クリックで貼り付け)、Enterキーを押す
Get-AppxPackage -AllUsers | Foreach {Add-AppxPackage -DisableDevelopmentMode -Register "$($_.InstallLocation)\AppXManifest.xml"}
- 赤いエラーが表示されることがありますが、処理が終わるまでそのまま待つ(数分かかることがあります)
- 完了したら PCを再起動 して改善されているか確認する
また、以下の3つのコマンドをそれぞれ1行ずつ実行する方法も有効です。
Add-AppxPackage -Register -Path 'C:\Windows\SystemApps\MicrosoftWindows.Client.CBS_cw5n1h2txyewy\appxmanifest.xml' -DisableDevelopmentMode
Add-AppxPackage -Register -Path 'C:\Windows\SystemApps\Microsoft.UI.Xaml.CBS_8wekyb3d8bbwe\appxmanifest.xml' -DisableDevelopmentMode
Add-AppxPackage -Register -Path 'C:\Windows\SystemApps\MicrosoftWindows.Client.Core_cw5n1h2txyewy\appxmanifest.xml' -DisableDevelopmentMode
3つ実行後にPCを再起動してください。
対処法③ 問題の更新プログラムをアンインストールする
アップデート直後から症状が出た場合、原因の更新プログラムを削除すると改善することがあります。
- タスクマネージャーを開き、「新しいタスクを実行する」に
ms-settings:windowsupdateと入力して「OK」 - 「Windows Update」画面が開いたら「更新の履歴」をクリック
- 「更新プログラムをアンインストールする」をクリック
- リストから不具合発生前後に適用された累積更新プログラム(例:KB5062553、KB5094126など)を探して「アンインストール」
- PCを再起動して症状が改善するか確認する
※アンインストール後は、しばらく時間をおいてから最新の更新プログラムが配信されるのを待つか、Microsoftが修正パッチをリリース後に再度適用することをおすすめします。
対処法④ セーフモードでシステムファイルを修復する
上記の方法で改善しない場合、Windowsを必要最小限の構成で起動する「セーフモード」でシステムファイルの修復を試みます。
- サインイン画面(またはロック画面)右下の電源ボタンをクリック
- Shiftキーを押しながら「再起動」をクリック
- 青い画面が表示されたら「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」の順に進む
- 再起動後の番号選択画面でキーボードの「4」を押してセーフモードで起動
- セーフモードが起動したら、スタートメニューを右クリック→「ターミナル(管理者)」を開く
- 以下のコマンドを入力してEnterを押し、完了するまで待つ
sfc /scannow
- 修復が完了したら通常どおり再起動する
まとめ
Windows 11アップデート後にスタートメニュー・タスクバー・設定アプリがクラッシュする不具合は、XAMLパッケージの登録失敗が原因です。パソコンの故障ではないので、以下の順番で試してみてください。
- 対処法①:タスクマネージャーからエクスプローラーを再起動する
- 対処法②:PowerShellでXAMLパッケージを再登録する(公式推奨)
- 対処法③:原因の更新プログラムをアンインストールする
- 対処法④:セーフモードでシステムファイルを修復する(sfc /scannow)
対処法②のPowerShellコマンドが最も効果的との報告が多いので、まずこちらから試すのがおすすめです。どの方法でも改善しない場合は、Windowsの「PCを初期状態に戻す」(設定→システム→回復)を検討してください。その前に大切なファイルのバックアップを忘れずに。
参考情報:BleepingComputer – Microsoft: Windows 11 bug crashes Explorer and Start Menu / 窓の杜 – Windows 11 24H2でスタートメニューやエクスプローラーなどが機能しない問題
📖 関連記事:Windowsアップデート後の不具合・対処法5選
よくある質問
まず試してほしいこと(応急処置)
スタートメニューが使えない状態でも、Ctrl+Alt+Deleteキーを押すと青いメニューが表示されます。そこから「タスクマネージャー」を起動できます。
不具合の原因
この不具合は、Windows 11 24H2・25H2向けの累積更新プログラム(KB5062553など)を適用した後に発生します。
対処法① エクスプローラーを再起動する
最も手軽な方法です。一時的なエラーの場合、これだけで直ることがあります。
対処法② PowerShellでXAMLパッケージを再登録する(公式推奨)
Microsoftが公式に案内している回避策です。スタートメニューが使えない状態でも、タスクマネージャーから実行できます。


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