「Microsoftアカウントを作ろうとしたのに、ロボットではないことを確認するパズルが延々と繰り返されて先に進めない」「身に覚えのないサインイン通知が届いた」——アカウントまわりのトラブルは、いざ起きると何から手をつけていいかわからず不安になるものです。
マイクロソフトのコミュニティを見ても、アカウントが作成できない、確認コードが届かない、乗っ取られてサインインできなくなった、といった相談が毎日のように投稿されています。決してあなただけの問題ではありません。
この記事では、「アカウントが作れない」ケースと「乗っ取られた・不正アクセスされた」ケースに分けて、原因と具体的な対処手順をご紹介します。あわてず、上から順に試していきましょう。
まず試してほしい応急処置
作成できない場合は、いったんブラウザを閉じてシークレットウィンドウ(InPrivateウィンドウ)で開き直してください。古いCookieや保存済みのサインイン情報が邪魔をしているだけ、というケースが非常に多くあります。
乗っ取りが疑われる場合は、何よりも先にパスワードの変更を行ってください。account.microsoft.com にサインインし、「セキュリティ」からパスワードを変えるだけで、相手を締め出せる可能性があります。
アカウントが作成できない主な原因
原因1:そのメールアドレスがすでに登録済みです。過去にXboxやSkype、Office製品の登録で作っていたケースが多く、本人が忘れているだけということも珍しくありません。
原因2:ロボット判定(CAPTCHA)のループです。回転する図形を選ぶパズルが何度も繰り返され、いつまでも突破できなくなる現象で、VPNや広告ブロック拡張機能が動いていると発生しやすくなります。
原因3:確認コードが届かないことです。迷惑メールフォルダに入っている、携帯電話会社の受信拒否設定でブロックされている、といった理由が大半です。
原因4:年齢の制限です。生年月日を入力した際に一定の年齢に満たないと、保護者の同意が必要になり、そのまま作成できません。
原因5:短時間に同じ回線から複数のアカウントを作ろうとして、一時的に制限がかかっている場合です。この場合は時間をおくしかありません。
対処法①ブラウザと拡張機能をリセットする
CAPTCHAループのほとんどは、ブラウザ環境を整えるだけで解消します。
1. 広告ブロック系の拡張機能を一時的にオフにします。ChromeやEdgeの右上のパズルアイコンから設定できます。
2. VPNや「プライバシー保護」をうたうソフトを使っている場合は、いったん切断します。海外のサーバーを経由していると不審なアクセスとみなされます。
3. シークレットウィンドウで account.microsoft.com を開き、最初から作成をやり直します。
4. それでもだめなら、別のブラウザ(EdgeでだめならChrome、あるいはスマホのブラウザ)で試してください。ブラウザを変えるだけで通ることがよくあります。
対処法②確認コードが届かないときの確認手順
1. まずメールの迷惑メールフォルダを確認します。Outlookをお使いの場合は、フィルターが強すぎることもあります。
2. 携帯電話番号あてのSMSが届かない場合は、キャリアの迷惑SMSブロック設定を確認します。海外からのSMSを拒否する設定が有効だと届きません。
3. 数分待っても届かないときは「コードを再送」を1回だけ押します。何度も連打すると、逆に制限がかかることがあります。
4. 別のメールアドレスや別の電話番号で登録し直すのも有効な手です。
対処法③すでに登録済みだった場合はパスワードをリセットする
「このメールアドレスは既に使われています」と表示されたら、新規作成ではなくパスワードのリセットに進みます。
1. サインイン画面で「パスワードを忘れた場合」をクリックします。
2. 登録済みのメールや電話番号に送られるコードを入力して本人確認をします。
3. 連絡先がすでに使えない場合は、マイクロソフトのアカウント回復フォームから申請します。過去に送ったメールの件名、使ったことのあるサービス名、購入履歴など、答えられる項目を可能な限り埋めるのが通過のコツです。
4. 回復フォームは1回で通らないことも多いので、情報を追加しながら数回申請してみてください。パソコンのサインインパスワード自体を忘れた場合は、PIN・パスワードを忘れた時のリセット方法もあわせてご覧ください。
対処法④乗っ取られたときに最優先でやること
1. まだサインインできるなら、すぐにパスワードを変更します。他のサービスと同じパスワードを使い回していた場合は、そちらもすべて変更してください。
2. account.microsoft.com の「セキュリティ」から最近のアクティビティを開き、身に覚えのない国や時間帯からのサインインがないか確認します。心当たりのない記録は「これは自分ではありません」と報告します。
3. 「セキュリティ情報」の画面で、勝手に追加されたメールアドレスや電話番号がないか確認し、あれば削除します。ここを放置すると、パスワードを変えても再び乗っ取られます。
4. メールの転送設定と仕分けルールを確認します。攻撃者は受信メールを自分のアドレスへ自動転送する設定を残していくことがあります。
5. 支払い方法の欄に見知らぬカードが登録されていないか、購入履歴に不審な決済がないかも確認してください。
対処法⑤二度と乗っ取られないための設定
1. パスワードを他サービスと使い回さないことが最大の対策です。管理が難しい方はパスワードマネージャーの比較を参考にしてください。
2. パスキーを設定すれば、パスワードそのものを使わずに顔や指紋でサインインできるようになり、フィッシングにも強くなります。手順はWindows11でパスキーを設定する方法で解説しています。
3. 二段階認証を有効にし、Microsoft Authenticatorアプリを使うと安全性がさらに高まります。
4. 緊急連絡先や代替メールアドレスを最新に保ちます。登録を求められて困った方は緊急連絡先の登録を求められた時の対処法をご覧ください。
5. マイクロソフトを名乗る偽メールにも注意が必要です。近年はAIで作られた自然な日本語の偽メールが増えています。見分け方はAIが作るフィッシングメールの見分け方で詳しく紹介しています。
まとめ
アカウントが作成できないときは、シークレットウィンドウで開き直す、拡張機能とVPNを止める、別のブラウザで試す、という3つでほとんどのケースが解決します。確認コードが届かない場合は迷惑メールとSMSのブロック設定を確認しましょう。
乗っ取りが疑われるときは、パスワード変更、サインイン履歴の確認、勝手に追加されたセキュリティ情報の削除、メール転送設定の確認までを必ずセットで行ってください。パスワードを変えるだけでは不十分です。
そもそもアカウントを作るかどうかで迷っている方は、Microsoftアカウントの作り方と無料でできることや、ローカルアカウントでセットアップする方法もあわせてご覧ください。
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よくある質問
ロボットではないことの確認が何度も繰り返されて進めません。
広告ブロック系の拡張機能とVPNをいったんオフにし、シークレットウィンドウで開き直してください。それでも解決しない場合は、別のブラウザやスマートフォンから試すと通ることがよくあります。
確認コードが届かないときはどうすればいいですか?
まずメールの迷惑メールフォルダを確認してください。SMSが届かない場合は携帯電話会社の迷惑SMSブロック設定が原因のことがあります。再送は連打せず1回だけにし、それでも届かなければ別のメールアドレスや電話番号で登録し直してください。
乗っ取られたとき最初に何をすればいいですか?
まずパスワードを変更します。そのうえで最近のアクティビティでサインイン履歴を確認し、勝手に追加されたメールアドレスや電話番号をセキュリティ情報から削除してください。メールの転送設定と仕分けルールの確認まで行わないと、パスワードを変えても再び侵入されることがあります。

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