「ウイルス対策のためにWindows Defenderを有効にしているのに、それが逆に狙われている」と聞くと不安になりますよね。2026年4月ごろから、Windows Defenderの仕組みを悪用してパソコンを乗っ取る新しい攻撃手法「RedSun」「UnDefend」が海外のセキュリティ機関で報告されています。
「難しそうな名前だし、自分には関係ないのでは」と思う方もいるかもしれません。しかし、これらはWindows 10・Windows 11・Windows Serverを問わず、Defenderを有効にしているパソコンすべてが対象になり得る問題です。この記事では、RedSun・UnDefendがどんな仕組みで悪用されるのか、そして家庭用パソコンで今すぐできる対策をやさしく解説します。
まず試してほしいこと
詳しい仕組みを読む前に、まずは次の2つだけ済ませておきましょう。これだけでもリスクを大きく減らせます。
1つ目は、Windowsを最新の状態に更新することです。「設定」→「Windows Update」を開き、「更新プログラムのチェック」を押してください。関連する脆弱性の一つ「BlueHammer」は2026年4月の更新ですでに修正されています。
2つ目は、身に覚えのないファイルやメールの添付ファイルを開かないことです。RedSunやUnDefendは、パソコンに悪意のあるファイルを送り込まれることが攻撃の入り口になります。知らない相手からのファイルはダウンロードしない・実行しないことを徹底してください。
主な原因
RedSunとUnDefendは、Windows Defenderが標準で備えている機能を逆手に取った攻撃手法です。原因を3つに分けて説明します。
①Defenderのファイル復元機能の悪用(RedSun)
Defenderはウイルスを検出したファイルを、クラウド上の情報をもとに元の場所へ自動的に復元する機能を持っています。RedSunは、この復元先のチェックが甘い点を突き、本来アクセスできないはずの重要な場所にファイルを書き込ませてしまいます。
②Defenderの更新機能の妨害(UnDefend)
UnDefendは、一般ユーザーの権限だけでDefenderのウイルス定義の更新やスキャン機能を止めてしまう手法です。ユーザーが気づかないうちにセキュリティ対策が弱くなってしまう点が厄介です。
③修正パッチがまだ存在しない
関連する脆弱性「BlueHammer」はすでに修正済みですが、この記事の執筆時点でRedSunとUnDefendにはMicrosoftから正式な修正プログラム(パッチ)が公開されていません。そのため、Windows Updateだけでは完全には防げない点に注意が必要です。
対処法①Windows Updateを必ず最新にする
1. 「スタート」ボタンから「設定」を開きます。
2. 「Windows Update」を選び、「更新プログラムのチェック」をクリックします。
3. 更新プログラムがある場合は「インストール」を選び、再起動まで完了させます。BlueHammer分の穴はこれでふさがります。
対処法②怪しいファイル・リンクを開かない
RedSunもUnDefendも、まず攻撃者が用意した悪意のあるファイルをパソコン内で実行させることが出発点です。メールの添付ファイル、SNSで送られてきたリンク、出所不明のフリーソフトなどは安易に開かない・実行しないようにしましょう。
対処法③ダウンロードフォルダの実行を控える
これらの攻撃は「ダウンロード」フォルダや「ピクチャ」フォルダなど、誰でも書き込めるフォルダに悪意のあるファイルを置いてから実行させる手口が使われます。ダウンロードしたファイルをすぐに実行せず、ファイル名や送信元に見覚えがあるか一呼吸置いて確認する習慣をつけましょう。
対処法④Defenderの状態を定期的に確認する
1. 「スタート」→「設定」→「プライバシーとセキュリティ」を開きます。
2. 「Windows セキュリティ」→「ウイルスと脅威の防止」を開きます。
3. 「ウイルスと脅威の防止の設定」で、リアルタイム保護がオンになっているか、ウイルス定義の更新日が新しいかを確認してください。UnDefendは気づかないうちに保護を弱める手口のため、月に1回程度は目視で確認するのがおすすめです。
対処法⑤心配な場合はセキュリティソフトを併用する
今回の問題は、主に標的を絞った攻撃(企業や特定の個人を狙うもの)で確認されており、一般家庭のパソコンが無差別に狙われる可能性は現時点では高くありません。ただし、より安心したい場合は、Defenderに加えて別のセキュリティソフトを併用する方法もあります。ただし有料ソフトの導入が動作の重さにつながることもあるため、まずは対処法①〜④を優先してください。
まとめ
RedSunとUnDefendは、Windows Defenderの正規の機能を悪用してパソコンを乗っ取ろうとする新しい攻撃手法です。現時点では公式の修正パッチが公開されていないため、Windows Updateだけに頼らず、身に覚えのないファイルを開かない・Defenderの状態をこまめに確認するといった基本的な対策の積み重ねが重要になります。
今回紹介した5つの対処法を試しても不安が残る場合や、パソコンの動作がおかしいと感じた場合は、セキュリティソフトの併用や専門業者への相談も検討してみてください。今後Microsoftから正式なパッチが公開され次第、この記事も更新していきます。
📖 関連記事:PCが重い・遅い・フリーズする症状別の対処法まとめ
📖 関連記事:【今すぐアップデートを】Google Chromeに脆弱性12件、緊急セキュリティ更新(v150.0.7871)の内容と確認方法 / 【Defenderの新手口】ストレージが勝手にいっぱいに?「RoguePlanet」修正パッチの落とし穴と対処法
よくある質問
まず試してほしいこと
詳しい仕組みを読む前に、まずは次の2つだけ済ませておきましょう。これだけでもリスクを大きく減らせます。
主な原因
RedSunとUnDefendは、Windows Defenderが標準で備えている機能を逆手に取った攻撃手法です。原因を3つに分けて説明します。
対処法①Windows Updateを必ず最新にする
1. 「スタート」ボタンから「設定」を開きます。
対処法②怪しいファイル・リンクを開かない
RedSunもUnDefendも、まず攻撃者が用意した悪意のあるファイルをパソコン内で実行させることが出発点です。メールの添付ファイル、SNSで送られてきたリンク、出所不明のフリーソフトなどは安易に開かない・実行しないようにしましょう。


コメント