「年賀状を印刷しようとしたら、プリンターのインクがかすれて使えない…」「そろそろ買い替えたいけど、種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない」。毎年この時期になると、そんなお悩みがとても増えます。
家庭用プリンターは、本体の値段よりも、そのあと何年も払い続けるインク代で「得か損か」が大きく変わります。安さだけで選ぶと、あとからインク代がかさんで後悔することも少なくありません。
この記事では、パソコンに詳しくない方でも迷わないように、「エコタンク(大容量インクタンク)」と「カートリッジ式」の違いと、失敗しないプリンター選びの5つのポイントをやさしく解説します。年賀状シーズンや秋のセールに向けて、ぜひ参考にしてください。
まず確認してほしいこと:1か月に何枚印刷しますか?
プリンター選びで一番大切なのは、ふだん1か月にどれくらい印刷するかです。ここがわかると、選ぶべきタイプがほぼ決まります。
1. 月に数枚〜20枚程度(年賀状と、たまに書類を印刷するくらい)…本体が安いカートリッジ式でも十分です。
2. 月に50枚以上(子どもの学校のプリント、在宅ワークの書類、写真をよく印刷する)…インク代が安いエコタンク(大容量インクタンク)式がおすすめです。
3. ほとんど白黒の文書だけを大量に印刷する…モノクロのレーザープリンターも候補になります。
年賀状は1年に1回ですが、100枚刷ると一気にインクを消費します。ふだんの枚数に「年賀状の枚数」も足して考えるのがコツです。
家庭用プリンターの主な種類と違い
カートリッジ式インクジェット
インクが色ごとの小さな容器(カートリッジ)に入っているタイプで、家電量販店に並んでいるプリンターの多くがこれです。本体価格が安いことと、写真画質がきれいなモデルが多いことがメリットです。
一方で、インクカートリッジは1本あたりの量が少ないため、たくさん印刷する人ほどインク代が高くつきます。年賀状を100枚印刷したらインクがほとんど空になった、というケースもよくあります。
▼カートリッジ式・年賀状や写真の仕上がり重視:キヤノン PIXUS TS8930
特徴:6色ハイブリッドインクで写真も文字もくっきり、自動両面にも対応。たくさん刷るとインク代はかさみやすい。
こんな人に:印刷は月20枚程度までで、年賀状や写真の仕上がりを重視したい人
大容量インクタンク式(エコタンク・ギガタンクなど)
ボトルからインクを直接注ぎ足して使うタイプです。エプソンの「エコタンク」、キヤノンの「ギガタンク」が代表的で、ブラザーにも大容量インクの「ファーストタンク」シリーズがあります。
1枚あたりのインク代がカートリッジ式よりかなり安いのが最大の魅力で、購入時に大量のインクが付いてくる機種も多いです。そのかわり、本体価格はカートリッジ式より高めです。たくさん印刷する家庭なら、1〜2年ほどで本体の差額を取り戻せることが多いとされています。
▼大容量インク・コスパ重視の入門機:キヤノン G3390(ギガタンク)
特徴:大容量インクで1枚あたりのコストを抑えられ、自動両面・Wi-Fiにも対応。インクは4色なので、写真の色の細かさは6色機に一歩ゆずる。
こんな人に:学校のプリントや書類をたくさん刷る、コスト重視の家庭
レーザープリンター
トナー(粉のインク)で印刷するタイプで、文書の印刷がとても速く、にじみにくいのが特徴です。ただし家庭用はモノクロ機が中心で、写真やはがきの年賀状印刷には向いていません。書類中心の在宅ワーク向けと考えましょう。
失敗しないプリンター選びの5つのポイント
ポイント①印刷枚数でインクの方式を決める
先ほど確認した「1か月の印刷枚数」をもとに、少なければカートリッジ式、多ければ大容量インクタンク式を選びます。迷ったら、「3年間でインク代にいくら払うか」を想像してみると判断しやすくなります。
ポイント②写真をよく印刷するならインクの色数をチェック
写真を印刷する機会が多い方は、5色〜6色のインクを使うモデルを選ぶと、肌の色や空のグラデーションがきれいに出ます。文書中心なら、黒が「顔料インク」のモデルを選ぶと、文字がくっきりにじみにくくなります。
▼大容量インクで年賀状・写真もたくさん:エプソン EW-M757T(エコタンク)
特徴:5色インクのエコタンク機で、はがきは前面トレイに40枚まとめてセットできる。本体価格は4万円前後と高め。
こんな人に:年賀状も写真もたくさん刷るので、インク代をしっかり抑えたい人
ポイント③はがき・年賀状の印刷のしやすさ
年賀状を印刷するなら、はがきを前面または背面からスムーズに差し込めるか、フチなし印刷に対応しているかを確認しましょう。宛名面と写真面を続けて刷る場合、給紙の手間が少ない機種ほどラクです。年賀はがきは、写真を刷るなら「インクジェット紙」を選ぶときれいに仕上がります。
ポイント④コピー・スキャン・Wi-Fi・スマホ対応
今の家庭用プリンターは、コピーとスキャンもできる「複合機」が主流です。書類をスキャンしてパソコンに保存したい方は複合機を選びましょう。
また、Wi-Fi(無線LAN)対応ならケーブルなしでパソコンから印刷でき、スマホアプリを使えばスマホの写真も直接印刷できます。Windows 11では、ドライバーを入れなくても使える「Mopria(モプリア)」対応の機種が増えていて、設定がかんたんです。
ポイント⑤本体の大きさと置き場所
大容量インクタンク式や複合機は、本体がひと回り大きいものがあります。購入前に、置く場所の横幅・奥行き・高さと、用紙トレイを開いたときのスペースを測っておくと安心です。
買う前に知っておきたい注意点
1. ときどき印刷する…インクジェットは長期間使わないとインクが乾いて目詰まりしやすくなります。月に1回くらいは何か印刷すると安心です。
2. 互換インクは自己責任…純正以外の安いインクは、故障したときにメーカー保証が受けられないことがあります。
3. 購入時期…年賀はがき(2027年用)は2026年11月2日から発売されます。その前に、10月16日〜19日のAmazon「プライム感謝祭」(先行セールは10月13日から)などのセールでプリンターを用意しておくと、年賀状作りに余裕を持って取りかかれます。
Windows 11のパソコンに新しいプリンターをつなぐ方法はWindows 11「Windows Ready Print」の解説記事、印刷できないときはプリンタードライバーの修復手順も参考にしてください。
まとめ
家庭用プリンターは、1か月の印刷枚数で選ぶのが失敗しないいちばんの近道です。月に数枚程度ならカートリッジ式、年賀状や学校のプリントなどでたくさん印刷するならエコタンク・ギガタンクなどの大容量インクタンク式がおすすめです。
あわせて、写真のきれいさ(インクの色数)、はがき印刷のしやすさ、コピー・スキャンやWi-Fi対応、置き場所のサイズもチェックしておきましょう。
どれを選べばいいか迷ったときは、「3年間でインク代をいくら払うか」を基準に考えてみてください。自分の使い方に合った1台を選んで、今年の年賀状作りをラクに乗り切りましょう。
📖 関連記事:【印刷できない!】Windows 11のアップデート後にプリンターが消えた・使えなくなった時の対処法 / 【プライム感謝祭2026】パソコン関連は何を買うべき?
よくある質問
エコタンクとカートリッジ式はどちらがお得ですか?
月に50枚以上印刷するならエコタンクなどの大容量インクタンク式がインク代を大きく抑えられてお得です。月に数枚〜20枚程度なら、本体が安いカートリッジ式でも十分です。
年賀状を印刷するプリンターは何を基準に選べばいいですか?
はがきをスムーズに給紙できるか、フチなし印刷に対応しているかを確認しましょう。写真入りの年賀状なら5〜6色インクのモデルがきれいに仕上がります。
2027年用の年賀はがきはいつから発売されますか?
2027年用の年賀はがきは2026年11月2日から発売されます。インクジェット紙は1枚85円です。プリンターはその前のセール時期に用意しておくと安心です。
インクジェットプリンターをしばらく使わないとどうなりますか?
長期間使わないとインクが乾いてノズルが目詰まりし、かすれやすくなります。月に1回程度は何か印刷しておくと防ぎやすくなります。


コメント