「パソコンの電源を入れたら、聞いたことのない異音がする」「ハードディスクが認識されなくなった」「水をこぼしてしまった」——こんなとき、ネットで見つけたデータ復旧ソフトを試したくなりますよね。
ですが、症状によってはソフトでの復旧を試すこと自体がデータを完全に失う原因になってしまうことがあります。「間違えて削除したファイルを復元する方法」は別記事で紹介していますが、今回はソフトでは直せない、専門のデータ復旧業者に相談すべき症状の見分け方と、信頼できる業者の選び方を解説します。
業者選びを間違えると、余計な費用がかかったり、データの復旧自体が難しくなったりすることもあるため、依頼前に知っておきたい5つのポイントをまとめました。
まず試してほしいこと
パソコンや外付けHDDから「カチカチ」「ジー」といった異音が聞こえる場合は、今すぐ電源を切ってください。通電を続けると、データを読み書きする部品(磁気ヘッド)が記録面(プラッタ)を傷つけてしまい、データの復旧自体が不可能になる恐れがあります。水没・落下・焦げ臭いにおいがする場合も同様に、すぐに電源を切り、再度電源を入れたり振ったりせず、できるだけ早く専門業者に相談しましょう。
主な原因
パソコンのデータ障害は大きく「論理障害」と「物理障害」の2種類に分かれます。論理障害は誤ったファイル削除やフォーマット、ソフトの不具合などが原因で、市販のデータ復旧ソフトで直せる可能性があります。
一方の物理障害は、落下・水没・経年劣化などでハードディスクやSSDの内部部品そのものが壊れている状態です。分解や部品交換が必要になるため、市販ソフトでは対応できず、無理に通電や分解を行うとデータを完全に失うリスクが高まります。
異音・認識不良・フォーマット要求が表示される・水没や落下の心当たりがあるといった症状は、物理障害が疑われるサインです。このような場合は自分で対処しようとせず、最初から専門業者への相談を検討するのが安全です。
対処法①やってはいけないことを確認する
1. 異音がする場合はすぐに電源を切り、それ以上通電しないでください。何度も電源を入れ直す行為は、内部の損傷を広げる原因になります。
2. 「フォーマットしますか?」という画面が表示されても、絶対にフォーマットを実行しないでください。フォーマットすると、後からの復旧がより難しくなります。
3. ドライブを自分で分解しないでください。内部はチリやホコリを完全に排除したクリーンルームでないと開けられない精密部品でできており、自己分解は復旧の可能性を大きく下げてしまいます。
対処法②業者に頼むべき症状を見極める
1. 「カチカチ」「ジー」などの異音がする、パソコンがドライブを認識しない、水没・落下させた、焦げ臭いにおいがするといった症状があるか確認します。
2. これらに当てはまる場合は物理障害の可能性が高いため、データ復旧ソフトを試すより先に専門業者の無料診断を申し込みましょう。誤ってファイルを消した・フォーマットしてしまったなど人為的なミスのみであれば、ソフトでの復旧を先に試しても問題ありません。
対処法③業者選びの5つのチェックポイント
1. 無料診断・無料見積もりがあるか確認します。診断だけで料金が発生する業者は避けましょう。
2. 完全成功報酬制(データが復旧できなかった場合は料金が発生しない仕組み)を採用しているかを確認します。
3. 物理障害に対応する場合はクリーンルーム設備(チリやホコリを排除した専用の作業環境)を自社で持っているかを確認します。外部に作業を委託している業者は、納期が長くなったり情報漏えいのリスクが高まったりすることがあります。
4. 見積書に「作業費一式」などとしか書かれていないものは要注意です。部品代・技術加算料などの内訳がきちんと明記されているかを確認しましょう。
5. プライバシーマークやISMS(ISO27001)などの情報セキュリティ認証を取得しているかも確認しておくと安心です。データ復旧では大切な個人情報を預けることになるためです。
対処法④2〜3社で相見積もりを取る
1. 同じ症状を伝えて2〜3社に無料診断・見積もりを依頼します。
2. 見積もり金額だけでなく、説明の丁寧さ・対応スピード・復旧までの期間を比較し、症状に対して適正な価格かどうかを判断します。電話やメールでの説明が曖昧な業者は避けたほうが安心です。
対処法⑤料金相場を把握しておく
1. 論理障害の場合はおおよそ数千円〜数万円程度、物理障害の場合は数万円〜50万円以上と、症状によって料金に大きな幅があることを把握しておきましょう。
2. 一例として、大手のデータ復旧業者では500GB未満の軽度な障害で5,000円程度から、2TB以上の大容量・重度障害で30,000円程度からという料金設定をしているところもあります。事前に大まかな相場感を持っておくと、見積もりが適正かどうかを判断しやすくなります。
まとめ
異音・認識不良・水没・落下といった症状は物理障害の可能性が高く、データ復旧ソフトを試すより先に専門業者への相談を検討すべきサインです。まずは電源を切ってこれ以上通電しないこと、フォーマットや自己分解をしないことが何より重要です。
業者を選ぶときは、無料診断・完全成功報酬制・クリーンルーム設備・見積もりの内訳・情報セキュリティ認証の5点を確認し、2〜3社で相見積もりを取ってから依頼先を決めましょう。逆に、誤って削除した程度の軽い症状であれば、まずは無料のデータ復旧ソフトを試してみるのもひとつの方法です。
📖 関連記事:【間違えて消した!】Windowsでファイルを完全削除・ゴミ箱なしで復元する方法4選
よくある質問
まず試してほしいこと
パソコンや外付けHDDから「カチカチ」「ジー」といった異音が聞こえる場合は、今すぐ電源を切ってください。通電を続けると、データを読み書きする部品(磁気ヘッド)が記録面(プラッタ)を傷つけてしまい、データの復旧自体が不可能になる恐れがあります。水没・落下・焦げ臭いにおいがする場合も同様に、すぐに電源を切り、再度電源を入れたり振ったりせず、できるだけ早く専門業者に相談しましょう。
主な原因
パソコンのデータ障害は大きく「論理障害」と「物理障害」の2種類に分かれます。論理障害は誤ったファイル削除やフォーマット、ソフトの不具合などが原因で、市販のデータ復旧ソフトで直せる可能性があります。
対処法①やってはいけないことを確認する
1. 異音がする場合はすぐに電源を切り、それ以上通電しないでください。何度も電源を入れ直す行為は、内部の損傷を広げる原因になります。
対処法②業者に頼むべき症状を見極める
1. 「カチカチ」「ジー」などの異音がする、パソコンがドライブを認識しない、水没・落下させた、焦げ臭いにおいがするといった症状があるか確認します。


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