「Windows 11に対応していないと言われたけど、まだ動くパソコンを捨てるのはもったいない…」と悩んでいませんか。
Windows 10のサポートは2025年10月に終了し、個人向けの延長サポート(ESU)も2027年10月までです。古いパソコンをこのまま使い続けると、いずれセキュリティ更新が届かなくなります。そんなときの選択肢の1つが、Googleが無料で提供している「ChromeOS Flex(クロームオーエス フレックス)」です。
この記事では、ChromeOS Flexで古いパソコンをネット閲覧・動画・メール用の軽快なマシンとして復活させる方法を、対応機種の確認から導入手順、できないことまでやさしく解説します。
まず確認してほしいこと:ChromeOS Flexはどんな人に向いている?
ChromeOS Flexは、Chromebook(クロームブック)と同じ仕組みのOS(パソコンを動かす基本ソフト)を、普通のWindowsパソコンに入れられるようにしたものです。無料で使え、セキュリティ更新も自動で届きます。
向いているのは、パソコンでやることがネット検索・YouTube・Gmail・Googleドキュメント・オンライン会議くらいの方です。反対に、Windows専用のソフト(年賀状ソフト、会計ソフト、デスクトップ版のWord・Excelなど)を使いたい方には向きません。
また、インストールするとパソコンの中のデータはすべて消えます。写真や書類は、先に外付けHDDやUSBメモリ、Googleドライブなどに必ずバックアップしておきましょう。
ChromeOS Flexが使えるパソコンの条件
Googleが公表している最低条件は次のとおりです。
1. CPU:Intel または AMD の64ビット(x86-64)CPU。2010年より前の古いCPUやグラフィックでは、うまく動かないことがあります。
2. メモリ:4GB以上
3. 保存容量(ストレージ):16GB以上
4. USBから起動できること:BIOS(パソコンの起動設定画面)でUSBからの起動を選べる必要があります。
さらに、Googleは動作確認済みのパソコンを「認定モデル」一覧として公開しています。「ChromeOS Flex 認定モデル」で検索し、自分のパソコンのメーカーと型番が載っているか確認しておくと安心です。一覧に載っていなくても動くことは多いですが、Wi-Fiやタッチパッド、スリープからの復帰などが一部うまく動かない場合があります。
📖 Windows 10を使っている方へ:まずは自分のパソコンがWindows 11に上げられるかを確認できます → Windows11にアップグレードできるか確認する方法
ChromeOS Flexでできないこと・注意点
導入する前に、次の点を知っておきましょう。
Windowsのソフトは動かない:.exe形式のソフトはインストールできません。Officeを使いたい場合は、ブラウザで使える無料のWeb版(Microsoft 365のWeb版)を利用します。
Androidアプリ(Google Play)は使えない:普通のChromebookとは違い、ChromeOS FlexではGoogle Playストアのアプリを入れられません。
一部の機器が使えない:指紋センサー、顔認証用の赤外線カメラ、DVDドライブ、Thunderbolt端子などは、対応していないことが多いです。
サポートには期限がある:認定モデル一覧には機種ごとにサポートの終了時期が書かれています。古い機種ほど早く終わるので、あわせて確認しておきましょう。
ChromeOS Flexで古いパソコンを復活させる手順
対処法① インストール用のUSBメモリを作る
USBメモリは8GB以上のものを用意します。中のデータは消えるので、空のものを使ってください。作業は、Chromeが使える別のパソコン(今のWindowsパソコンでもOK)で行います。
1. Chromeで「Chromebook リカバリ ユーティリティ」を検索し、Chromeウェブストアから拡張機能を追加します。
2. 拡張機能を開き、「始める」をクリックします。
3. 「リストからモデルを選択」をクリックし、メーカーで「Google ChromeOS Flex」、製品で「ChromeOS Flex」を選んで「続行」をクリックします。
4. 使うUSBメモリを選び、「今すぐ作成」をクリックします。10〜20分ほどで完成します。
対処法② USBメモリから起動する
1. 復活させたいパソコンの電源を切り、作ったUSBメモリを差し込みます。
2. 電源を入れた直後に、起動メニューのキーを何度か押します。キーはメーカーによって違い、F12・F11・F9・Escなどが多いです(「メーカー名 起動メニュー キー」で検索すると分かります)。
3. 起動メニューが出たら、USBメモリを選んでEnterキーを押します。
4. 「Welcome to ChromeOS Flex」の画面が出たら成功です。
うまく起動しない場合は、BIOSの設定で「セキュアブート」を一時的にオフにすると起動できることがあります。
対処法③ まずは「試してみる」で動作を確認する
いきなりインストールせず、まずはUSBメモリから動かして確認するのがおすすめです。この方法なら、パソコンの中のデータは消えません。
1. 言語を「日本語」にして「始める」をクリックします。
2. 「試してみる」を選びます。
3. Wi-Fiにつないで、Googleアカウントでログインします。
4. Wi-Fi・音・画面の明るさ調整・タッチパッド・ふたを閉じたあとの復帰が問題なく動くかを確認します。
対処法④ 問題なければインストールする
動作に問題がなければ、本体にインストールします。ここから先はパソコンの中のデータがすべて消えるので、バックアップが終わっているかもう一度確認してください。
1. 再びUSBメモリから起動し、「ChromeOS Flex をインストール」を選びます。
2. 注意画面を確認し、「インストール」をクリックします。
3. 完了したらUSBメモリを抜いて電源を入れ直し、Googleアカウントでログインすれば完成です。
対処法⑤ 動きが悪いときは無理せず買い替えも検討する
メモリが4GBぎりぎりの機種や、10年以上前のパソコンでは、ChromeOS Flexでも動作が重かったり、Wi-Fiが不安定だったりすることがあります。修理や部品交換にお金をかけるより、新しいパソコンに買い替えたほうが安く済む場合も多いので、無理に使い続けず検討してみてください。
まとめ
ChromeOS Flexを使えば、Windows 11に対応していない古いパソコンでも、無料でセキュリティ更新が届くパソコンとして使い続けられます。手順は「USBメモリを作る→USBから起動→試して確認→インストール」の4ステップです。
ただし、Windowsのソフトは使えず、インストールするとデータはすべて消えます。まずは「試してみる」で動作を確認し、写真や書類のバックアップを済ませてから進めましょう。動作が重い・使いたいソフトがあるという場合は、買い替えも視野に入れると安心です。
📖 関連記事:Windows 10からWindows 11へアップグレードする手順 / PC買い替え前に古いパソコンでやっておくこと8つ / パソコンを売る・譲る前にデータを完全に消去する方法
よくある質問
ChromeOS Flexは無料で使えますか?
はい。ChromeOS FlexはGoogleが無料で提供しているOSで、個人で使う場合は費用はかかりません。セキュリティ更新も自動で届きます。
ChromeOS Flexを入れるにはどんなパソコンが必要ですか?
IntelまたはAMDの64ビットCPU、メモリ4GB以上、ストレージ16GB以上で、USBメモリから起動できるパソコンが必要です。Googleの認定モデル一覧に載っている機種なら、より安心して使えます。
インストールするとWindowsのデータはどうなりますか?
インストールするとパソコンの中のデータはすべて消えます。写真や書類は外付けHDDやGoogleドライブなどに事前にバックアップしてください。「試してみる」でUSBメモリから動かすだけなら、データは消えません。
ChromeOS FlexでWordやExcelは使えますか?
Windows用のデスクトップ版Officeはインストールできません。ブラウザで使えるWeb版のWord・Excel(Microsoft 365のWeb版)や、Googleドキュメント・スプレッドシートを使います。

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