【PCをまるごと元に戻せる!】Windows 11の新機能「ポイントインタイム復元」とは?システムの復元との違いと使い方を解説

「Windowsのアップデートをしたら動作がおかしくなった」「大事なファイルを誤って編集してしまった」——そんなとき、パソコンをまるごと以前の状態に戻せたら、どれほど助かるでしょうか。

Windows 11に、まさにそれを実現する新機能「ポイントインタイム復元(Point-in-Time Restore)」が登場しました。2026年6月23日にリリースされたオプション更新プログラム「KB5095093」で段階的に展開が始まっています。

この記事では、ポイントインタイム復元とはどんな機能なのか、従来の「システムの復元」との違い、そして設定と使い方の手順をわかりやすく解説します。

「ポイントインタイム復元」とは何か

ポイントインタイム復元とは、パソコンをある時点の状態にまるごと巻き戻せる機能です。具体的には、アプリ・Windowsの設定・個人ファイルをまとめて、最大72時間以内の自動保存ポイントに復元できます。

仕組みはWindowsに元々あるボリュームシャドウコピーサービス(VSS)を使って、24時間ごとに自動でスナップショット(PCのその瞬間の状態のコピー)を作成します。復元ポイントはパソコン内のストレージに保存され、72時間が経過するか、ストレージの空きが少なくなると古いものから自動的に削除されます。

Microsoftは「技術的な知識がなくても、数分でPCを正常な状態に戻せる」ことを目標としてこの機能を設計しています。トラブルが起きたとき、長時間の原因調査や複雑な操作なしにすぐ回復できる点が最大のメリットです。

従来の「システムの復元」との違い

「システムの復元」も似たような機能に聞こえますが、実は大きな違いがあります。

設定場所の違い:システムの復元はコントロールパネルから設定しますが、ポイントインタイム復元はWindows 11の「設定」アプリから操作できます。より現代的でわかりやすい場所に移りました。

何が復元されるかの違い:システムの復元は主にシステムファイルと設定が対象で、個人ファイル(写真・文書など)が確実に戻るとは限りません。一方、ポイントインタイム復元はフルシステム状態(アプリ・設定・個人ファイルすべて)を対象とするため、より広い範囲を安全に元に戻せます。

復元ポイントの作り方の違い:システムの復元は手動で作成したり、アプリのインストール時に自動作成されたりします。ポイントインタイム復元は24時間ごとに完全自動で作成され、ユーザーが意識しなくても常にバックアップが用意されている点が便利です。

保存期間の違い:システムの復元ポイントはストレージが許す限り長期間保存されますが、ポイントインタイム復元は最大72時間(約3日)が上限です。最近のトラブルへの対処に特化した設計となっています。

ストレージへの影響:ポイントインタイム復元はストレージの予約領域を活用するため、システムの復元より空き容量への影響が小さく設計されています。

ポイントインタイム復元を有効にする手順

この機能はKB5095093を適用したあと、段階的に展開されています。設定が表示されるようになったら、以下の手順で有効化できます。

1. 画面左下のスタートボタンをクリックし、「設定」(歯車アイコン)を開きます。

2. 左側のメニューから「システム」をクリックします。

3. 右側を下にスクロールして「回復」をクリックします。

4.ポイントインタイム復元」という項目があれば、トグルスイッチをクリックしてオンにします。

5. 有効にすると、次の24時間以内に最初の復元ポイントが自動作成されます。

※ 2026年6月現在、KB5095093は段階的な展開中のため、まだ設定に表示されないPCもあります。Windows Updateから「オプションの更新プログラム」を確認し、KB5095093を手動インストールすることで表示される場合があります。

トラブル発生時に復元を実行する手順

アップデート後に不具合が起きたり、ファイルを誤って変更してしまったりしたときは、以下の手順で復元を実行します。

1.設定」→「システム」→「回復」の順に進みます。

2. 「ポイントインタイム復元」の項目にある「復元ポイントを選択する」をクリックします。

3. 利用可能な復元ポイントの一覧が表示されます。トラブルが起きる前の日時のポイントを選択します(最大72時間分が表示されます)。

4. 内容を確認して「復元」ボタンをクリックします。

5. パソコンが自動的に再起動し、数分で選択した時点の状態に戻ります。

復元中はパソコンの電源を切らないようにしてください。処理が完了するとWindowsが起動し、指定した時点の状態に戻っています。

注意点:72時間を超えたトラブルには対応できない

ポイントインタイム復元は便利な機能ですが、保存される期間は最大72時間(約3日)という制限があります。3日以上前の状態には戻せないため、長期的なバックアップの代替にはなりません。

重要なファイルや写真は、引き続き外付けHDDやUSBメモリへの定期的なバックアップ、またはOneDriveなどのクラウドサービスへの保存を組み合わせることをおすすめします。

また、ストレージの空き容量が少ないと復元ポイントが早めに削除される場合があります。定期的にディスクのクリーンアップを行い、空き容量を確保しておくと安心です。

まとめ

Windows 11の新機能「ポイントインタイム復元」は、アップデートによる不具合や誤操作のトラブルからアプリ・設定・個人ファイルをまとめて最大72時間以内の状態に復元できる便利な機能です。

設定はWindows 11の「設定」→「システム」→「回復」から有効にでき、有効にしたあとは24時間ごとに自動でスナップショットが作成されます。難しい操作は不要で、トラブルが起きたら一覧からポイントを選んで「復元」を押すだけです。

2026年6月現在、オプション更新KB5095093を適用したWindows 11(24H2・25H2)で段階的に展開中です。まだ設定に表示されない場合は、Windows Updateから手動でKB5095093を確認してみてください。

なお、この機能は72時間以内のトラブルに特化しているため、長期的なバックアップはOneDriveや外付けHDDと組み合わせて運用するのがベストです。定期バックアップの方法については、Windowsのファイルを外付けHDDやUSBメモリにバックアップする方法の記事もあわせてご参照ください。

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よくある質問

「ポイントインタイム復元」とは何か

ポイントインタイム復元とは、パソコンをある時点の状態にまるごと巻き戻せる機能です。具体的には、アプリ・Windowsの設定・個人ファイルをまとめて、最大72時間以内の自動保存ポイントに復元できます。

従来の「システムの復元」との違い

「システムの復元」も似たような機能に聞こえますが、実は大きな違いがあります。

ポイントインタイム復元を有効にする手順

この機能はKB5095093を適用したあと、段階的に展開されています。設定が表示されるようになったら、以下の手順で有効化できます。

トラブル発生時に復元を実行する手順

アップデート後に不具合が起きたり、ファイルを誤って変更してしまったりしたときは、以下の手順で復元を実行します。

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