「Wi-Fi 7のルーターに買い替えたのに、ネットがほとんど速くならない…」「セールでWi-Fi 7ルーターを買おうか迷っているけれど、自分のパソコンで本当に速くなるの?」とお悩みではありませんか?
じつはWi-Fi 7は、ルーターだけを新しくしても本来の速さが出ないことがよくあります。パソコン側のWi-Fi機能(子機)、Windowsのバージョン、ルーターの種類、光回線など、どこか1か所でも古いと、そこで速度が頭打ちになってしまうからです。
この記事では、パソコンがWi-Fi 7に対応しているかを確認する方法と、速くならない原因、そしてAmazonのプライム感謝祭(2026年10月開催予定)などのセール前に知っておきたいWi-Fi 7ルーター・子機の選び方を、初心者の方にもわかるようにやさしく解説します。
まず確認してほしいこと:今どの規格でつながっているか
最初に、パソコンが今どの規格(Wi-Fi 5・Wi-Fi 6・Wi-Fi 7など)でつながっているかを確認しましょう。1分でできます。
1. スタートボタンを右クリックし、「設定」を開きます。
2. 「ネットワークとインターネット」→「Wi-Fi」→接続中のネットワーク名の「プロパティ」を開きます。
3. 画面下のほうにある「プロトコル」の欄を見ます。ここが「Wi-Fi 7 (802.11be)」になっていればWi-Fi 7で接続できています。「Wi-Fi 6 (802.11ax)」などになっている場合は、パソコン側かルーター側のどこかがWi-Fi 7に対応していません。
あわせて「ネットワーク帯域(チャネル)」も見てみましょう。「5 GHz と 6 GHz」のように2つの帯域が表示されていれば、Wi-Fi 7の目玉機能であるMLO(マルチリンク:複数の電波を同時に使って速く・安定させる機能)が働いています。
Wi-Fi 7なのに速くならない主な原因
原因1:パソコン側の子機(Wi-Fiアダプター)がWi-Fi 7に対応していない
もっとも多い原因です。数年前のパソコンの多くはWi-Fi 6やWi-Fi 6Eまでの対応で、この場合はルーターがWi-Fi 7でもWi-Fi 6の速さで通信します。
原因2:Windows 11のバージョンが古い
MicrosoftによるとWi-Fi 7はWindows 11 バージョン24H2以降で使えるようになった機能です。23H2以前やWindows 10では、対応した子機があってもWi-Fi 7として動きません。
原因3:ルーターが「6GHzなし」のお手頃モデル
Wi-Fi 7ルーターには、2.4GHzと5GHzだけの「デュアルバンド」モデルと、6GHzも使える「トライバンド」モデルがあります。価格の安いデュアルバンドモデルは、Wi-Fi 7の最大の強みである6GHz帯や320MHz幅(道幅の広い高速レーン)が使えないため、Wi-Fi 6Eの上位機と大きな差が出ないこともあります。
原因4:光回線やルーターの差し込み口が1Gbpsまで
Wi-Fi 7は理論上とても速い規格ですが、契約している光回線が1Gbpsプランだったり、ルーターのインターネット側の差し込み口(WANポート)が1Gbpsまでだったりすると、そこが上限になります。
原因5:6GHz帯は壁や距離に弱い
6GHz帯は高速な反面、壁や床を通り抜けにくい性質があります。ルーターと別の部屋・別の階で使うと、6GHzに届かず5GHzや2.4GHzに切り替わることがあります。
対処法①パソコンがWi-Fi 7に対応しているか確認する
パソコンの子機がWi-Fi 7に対応しているかは、コマンドで確認できます。難しそうに見えますが、1行入力するだけです。
1. スタートボタンを右クリックし、「ターミナル」(または「Windows PowerShell」)を開きます。
2. 次の文字を入力してEnterキーを押します。netsh wlan show drivers
3. 表示された中から「サポートされる無線の種類」の行を探します。ここに「802.11be」が含まれていればWi-Fi 7対応です。「802.11ax」までしかない場合はWi-Fi 6/6Eまでの対応です。
802.11beが見当たらない場合は、後半で紹介するWi-Fi 7子機を追加する方法を検討しましょう。
対処法②Windows 11を24H2以降に更新する
1. キーボードのWindowsキー+Rを押し、「winver」と入力してOKを押します。
2. 表示された画面で「バージョン 24H2」または「25H2」以降になっているか確認します。
3. それより古い場合は、「設定」→「Windows Update」から最新の機能更新プログラムを入れましょう。なお、Windows 11 24H2のHome/Proは2026年10月13日でサポートが終了するため、この機会に25H2へ上げておくと安心です。
対処法③Wi-Fiドライバーを最新にする
Wi-Fi 7対応の子機でも、ドライバー(Wi-Fi機能を動かすためのプログラム)が古いとWi-Fi 7として認識されないことがあります。
1. 「設定」→「Windows Update」→「詳細オプション」→「オプションの更新プログラム」を開き、ネットワーク関連のドライバーがあれば入れます。
2. それでも古い場合は、パソコンメーカー(NEC・富士通・Dellなど)のサポートページや、子機メーカーのサイトから最新ドライバーをダウンロードします。
対処法④ルーターの6GHz・WPA3設定を確認する
トライバンドのWi-Fi 7ルーターを使っているのに6GHzでつながらない場合は、ルーターの設定を確認しましょう。
1. ルーターの説明書にある方法で設定画面を開きます。
2. 6GHz帯が有効になっているか、MLO(マルチリンク)がオンになっているかを確認します。
3. 6GHz帯は仕組み上WPA3(新しい暗号化方式)が必須です。セキュリティ設定がWPA2だけになっていないか確認しましょう。WPA2とWPA3の違いはWi-Fiの2.4GHz・5GHz・6GHzとWPA2・WPA3の違いで詳しく解説しています。
対処法⑤回線とルーターの差し込み口の速さを確認する
1. 光回線の契約プランを確認します(多くのご家庭は「最大1Gbps」です)。
2. ルーターの仕様表でWAN(インターネット)ポートの速さを確認します。1Gbpsまでのモデルだと、10Gbpsの光回線を契約していても1Gbpsが上限になります。
3. 回線が1Gbpsの場合、Wi-Fi 7にしても「ネット自体の速さ」は大きくは変わらない点は覚えておきましょう。そのかわり、家族が同時に使ったときの安定性や、パソコン⇔NAS(家庭内の保存用機器)などの家の中の通信は速くなります。DNSの変更でWebページの表示を速くする方法もWindowsでDNSサーバーを変更してネットを高速化する方法で紹介しています。
失敗しないWi-Fi 7ルーターの選び方
ポイント1:「6GHz対応(トライバンド)」かを必ず確認する
Wi-Fi 7の本来の速さを味わいたいなら、2.4GHz・5GHz・6GHzの3つが使えるトライバンドモデルを選びましょう。商品名だけでは分かりにくいので、仕様表の「6GHz」の記載を確認するのが確実です。
ポイント2:WANポートの速さを回線に合わせる
10Gbpsの光回線を契約している(または予定がある)なら、WANポートが10Gbps対応のモデルを。1Gbps回線なら1Gbpsや2.5Gbpsのポートでも十分です。
ポイント3:予算と使い方で選ぶ
家電量販店の売れ筋ランキング(BCN、2026年9月)では、バッファローのWi-Fi 7モデルが上位を占めています。たとえば1位のバッファロー WSR3600BE4Pは、2.4GHzと5GHzのデュアルバンド(6GHzなし)で、ポートは1Gbps。価格を抑えつつMLOが使える「1Gbps回線・ワンルーム〜2LDK向けの入門機」です。一方、バッファロー WXR9300BE6Pは6GHzを含むトライバンドで10Gbpsポートを備えた「10Gbps回線や一戸建て向けの本格派」です。同じく売れ筋のTP-Link Archer BE3600も入門クラスの選択肢になります。
ポイント4:パソコンが非対応なら、ルーターより先に子機を
パソコンがWi-Fi 6までの場合、高価なWi-Fi 7ルーターを買っても効果は限定的です。予算が限られているなら、先にパソコン側の対応を確認しましょう。
パソコンが非対応なら:Wi-Fi 7子機の選び方
ノートパソコン・手軽に試したい人:USBタイプの子機
USBポートに挿すだけで使えるWi-Fi 7子機(例:TP-Link Archer TBE400UH など)がいちばん手軽です。性能を活かすため、パソコン側のUSB 3.0以上(青い端子やSSの表示があるもの)に挿しましょう。Windows 11 24H2以降が前提で、付属または公式サイトのドライバーを入れる必要がある点にも注意してください。
デスクトップパソコン:PCIeカードタイプの子機
パソコン内部の拡張スロットに取り付けるタイプで、アンテナが大きく安定しやすいのが特徴です。ただし、Intel製の「BE200」を使ったカードはIntel CPUのパソコン向けで、AMD CPUのパソコンでは認識しないことが報告されています。AMDのパソコンの場合は、MediaTekやQualcommのチップを使った製品を選びましょう。
ノートパソコン内部の部品交換はおすすめしません
ノートパソコンの内蔵Wi-Fiカードを交換する方法もありますが、分解が必要で保証が切れるうえ、機種によっては認識しないこともあります。初心者の方はUSBタイプを選ぶのが安全です。
まとめ
Wi-Fi 7で速くならないときは、まず「設定」→Wi-Fiのプロパティで接続中のプロトコルを確認し、次にnetsh wlan show driversでパソコンの子機が802.11beに対応しているかを調べましょう。そのうえで、Windows 11を24H2以降に更新し、Wi-Fiドライバー・ルーターの6GHz/WPA3設定・回線とポートの速さを順番にチェックしていけば、原因はほぼ特定できます。
これからWi-Fi 7ルーターを買う方は、パソコンが対応しているか、6GHz対応のトライバンドか、WANポートが回線に合っているかの3点を押さえておけば、セールでも失敗しにくくなります。パソコンが非対応なら、ルーターと一緒にUSBタイプのWi-Fi 7子機を用意するのがおすすめです。
それでもWi-Fiが遅い・切れる場合は、Windows 11でWi-Fiが接続できない・切れる時の対処法8選もあわせてお試しください。セールで買う・待つの判断はプライム感謝祭2026でパソコン関連は何を買うべき?でまとめています。
※この記事は2026年9月下旬時点の情報をもとにしています。製品の仕様や価格は変わることがあるため、購入前にメーカーの最新情報をご確認ください。
📖 関連記事:Windows11のアップデート後にWi-Fiや通信速度が落ちた場合の対処法 / Windows11でVPNを設定する方法とおすすめの選び方 / Wi-Fiパスワードを忘れたときにスマホ・PCで調べる方法
よくある質問
パソコンがWi-Fi 7に対応しているかはどうすれば確認できますか?
ターミナル(またはPowerShell)で「netsh wlan show drivers」と入力し、「サポートされる無線の種類」に802.11beが含まれていればWi-Fi 7対応です。接続中の規格は、設定の「ネットワークとインターネット」→「Wi-Fi」→ネットワークのプロパティにある「プロトコル」で確認できます。
Windows 10でもWi-Fi 7は使えますか?
使えません。MicrosoftによるとWi-Fi 7はWindows 11 バージョン24H2以降で利用できる機能です。Windows 10や23H2以前では、Wi-Fi 7対応の子機を付けてもWi-Fi 7として動作しません。
Wi-Fi 7ルーターに替えれば1Gbpsの光回線でも速くなりますか?
ネット自体の速さは回線の1Gbpsが上限になるため、大きくは変わりません。ただし、複数の機器を同時に使ったときの安定性や、パソコンとNASなど家の中の通信は速くなります。
AMD CPUのパソコンにIntel BE200のWi-Fi 7カードは使えますか?
Intel BE200はIntel CPUのパソコン向けで、AMD CPUのパソコンでは認識しないことが報告されています。AMDのパソコンでは、MediaTekやQualcommのチップを使ったカードや、USBタイプのWi-Fi 7子機を選びましょう。

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