「パソコンの画面の右下に、見覚えのない広告や『ウイルスに感染しています』という通知が何度も出てくる…」「消しても消しても、しばらくするとまた表示される」。そんな症状でお困りではありませんか?
この通知の正体の多くは、Google Chromeの「サイトの通知」機能です。過去に開いたWebサイトで、うっかり「許可」を押してしまったことで、そのサイトから広告が送られてくるようになっています。パソコン自体がウイルスに感染しているとは限らないので、まずは落ち着いてください。
この記事では、Chromeの右下に勝手に出る広告通知を止める方法を、パソコンに詳しくない方でもできるように手順つきで解説します。
まず試してほしいこと:通知の中のボタンは押さない
迷惑な通知が出たときは、通知の中の「OK」「スキャン」「今すぐ対処」などのボタンや文字をクリックしないでください。偽の警告から詐欺サイトや不要なソフトのダウンロードページに誘導されることがあります。
通知は右上の「×」で閉じるだけにして、このあと紹介する設定で通知そのものを止めましょう。万が一、電話番号が表示された偽の警告画面が出た場合は、偽のウイルス警告(サポート詐欺)の見分け方と消し方も確認してください。
右下に広告・通知が出る主な原因
原因1:Webサイトの通知を「許可」してしまった。「ロボットではない場合は許可をクリック」「動画を再生するには許可を押してください」などの表示につられて「許可」を押すと、そのサイトが広告を送れるようになります。いちばん多い原因です。
原因2:Chromeの通知の既定の設定が「許可」寄りになっている。サイトから通知の許可を求められやすい状態になっています。
原因3:不審な拡張機能(Chromeに追加する小さなプログラム)が入っている。無料ソフトと一緒に入った拡張機能が広告を表示していることがあります。
原因4:Chromeの設定が書き換えられている。検索エンジンや起動ページが勝手に変わっている場合は、この可能性があります。
対処法①通知を許可したサイトを削除・ブロックする
まずは、広告を送ってくるサイトの通知許可を取り消します。これだけで直るケースがほとんどです。
1. Chromeの右上にある「︙」(その他)をクリックし、「設定」を開きます。
2. 左のメニューから「プライバシーとセキュリティ」をクリックします。
3. 「サイトの設定」をクリックし、「権限」の中にある「通知」を開きます。
4. 「通知の送信を許可するサイト」の一覧を確認します。見覚えのないサイトがあれば、右側の「︙」をクリックし、「ブロック」または「削除」を選びます。
5. よくわからないサイトは、すべてブロックしてしまって問題ありません。必要なサイトがあれば、あとから許可し直せます。
なお、通知が表示されたときに、通知の右上の歯車アイコンや「︙」から、そのサイトの通知をその場でオフにできる場合もあります。
対処法②Chromeで通知の許可を求められないようにする
今後、同じような被害にあわないように、通知の既定の動作を変えておきましょう。
1. 対処法①と同じ手順で、「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「サイトの設定」→「通知」を開きます。
2. 「デフォルトの動作」で、「サイトに通知の送信を許可しない」(バージョンによっては「サイトをブロックする」)を選びます。
3. 通知をまったく受け取らないのが不便な場合は、「静かな方法での通知を許可する」を選ぶと、許可を求める表示が目立たなくなり、うっかり「許可」を押すのを防げます。
Chromeには、迷惑な通知を送るサイトの許可を自動で取り消す機能もあります。取り消された内容は「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「安全確認」から確認できます。
対処法③Windowsの設定でChromeの通知をオフにする
Chromeの設定を変えても通知が気になる場合は、Windows側でChromeからの通知をまとめて止めることもできます。
1. 「スタート」→「設定」を開きます。
2. 「システム」→「通知」をクリックします。
3. 「アプリやその他の送信者からの通知」の一覧で、「Google Chrome」のスイッチをオフにします。
この方法だと、Gmailなど必要なサイトの通知も表示されなくなる点に注意してください。Windowsの通知全般を減らしたい方は、Windows11の通知を減らす・オフにする設定まとめも参考にしてください。
対処法④見覚えのない拡張機能を削除する
1. Chromeのアドレスバーに「chrome://extensions」と入力してEnterキーを押します。
2. インストールされている拡張機能の一覧が表示されます。自分で入れた覚えのないものや、名前があいまいなものを探します。
3. 該当する拡張機能の「削除」をクリックし、確認画面でもう一度「削除」を押します。
対処法⑤Chromeの設定をリセットしてウイルススキャンする
ここまでで直らない場合は、Chromeの設定を初期状態に戻します。ブックマークや保存したパスワードは消えません。
1. 「設定」を開き、左のメニューから「設定のリセット」をクリックします。
2. 「設定を元の既定値に戻します」をクリックし、「設定のリセット」を押します。
3. 念のため、Windowsの「Windowsセキュリティ」を開き、「ウイルスと脅威の防止」→「クイックスキャン」を実行して、不審なソフトが入っていないか確認しましょう。
まとめ
Chromeの右下に勝手に出る広告や警告の多くは、Webサイトの通知を「許可」してしまったことが原因です。まずは「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「サイトの設定」→「通知」から、見覚えのないサイトをブロックしましょう。
あわせて、通知の既定の動作を「許可しない」または「静かな方法」に変えておけば、同じ被害を防げます。それでも直らない場合は、拡張機能の確認、Chromeの設定リセット、ウイルススキャンの順に試してみてください。
こうした迷惑通知や偽の警告から家族のパソコンを守りたい方は、危険なサイトへのアクセスをブロックしてくれる有料のセキュリティソフトを検討するのもひとつの方法です。
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よくある質問
Chromeの右下に出る広告通知はウイルスですか?
多くの場合はウイルスではなく、Webサイトの通知を「許可」してしまったことで届く広告です。Chromeの「サイトの設定」→「通知」から該当サイトをブロックすれば止まります。
通知の中の「スキャン」や「OK」を押してしまったらどうすればいいですか?
表示されたページは閉じ、ソフトをダウンロードした場合は実行しないでください。Windowsセキュリティでクイックスキャンを行い、見覚えのない拡張機能があれば削除しましょう。
サイトの通知をすべてブロックしても困りませんか?
一般的なWebサイトの閲覧には影響しません。Gmailなど通知を受け取りたいサイトがある場合は、あとから個別に許可し直せます。
Chromeの設定をリセットするとブックマークは消えますか?
「設定を元の既定値に戻します」を実行しても、ブックマークや保存したパスワード、閲覧履歴は消えません。拡張機能は無効になり、起動ページや検索エンジンなどが初期状態に戻ります。

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